tomohiro19

さて、今回はみなさんお待ちかねのデブ菌フローラをどうすれば痩せ菌フローラにするのか?というお話をしましょう。

 

■痩せ菌=短鎖脂肪酸 Wの嬉しい効果とは

前回ゴードン博士の研究チームが、“腸内フローラの乱れが肥満体質の原因になる”という発見をしたお話をしました。


結論を端的に言うと、肥満フローラの方にはバクテロイデスというグループに属する数種類の菌が、とても少ないことが分かったのです。
そして、マウスにこのバクテロイデスに属する菌を移植すると肥満体質が改善されることも同時に判明しました。

 

ということは、このバクテロイデス属の数種類の菌が肥満を防ぐ菌=痩せ菌になるのではないか、と考えますよね?

 

東京農工大の木村郁夫特任教授は、この痩せ菌に腸内細菌が作る「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん))という物質を候補にあげました。その結果、実はこの短鎖脂肪酸、肥満をコントロールする天然のやせ薬とも言うべき力を持つことが分かってきたのです。


そこで分かったのが、短鎖脂肪酸はFat Cell(脂肪細胞)が肥大化していくのを抑える働きをするだけでなく、交感神経上で感知すると心拍数を増加、体温上昇、あまった栄養を消費させる、つまり代謝を活性化してくれるという、ダブルで夢のような物質だということ。

つまり、肥満フローラの方の腸内ではバクテロイデス属の菌が減少し、短鎖脂肪酸を作る能力が低下しているとも言えます。

 


■短鎖脂肪酸を増やすには?

短鎖脂肪酸とは酢酸、酪酸、プロピオン酸の事を指しますが、木村教授が実験したのはこの中の酢酸=お酢のことです。
「おおっ! じゃあお酢を沢山飲めば痩せられるのか」と思ったそこのあなた! ちょっと待ってくださいね(笑)

当然お酢を飲めば効果はでますが、1日にお酢を1~2リットルも飲めば、身体がアシドーシスという状態になり、体調が著しく悪くなるでしょう。ちなみにお酢には致死量が存在するそうで大体4リットル程度だと言われています。

じゃあちびちびいけば良いのかというと、少しずつでも摂取量が増えすぎると今度は歯が溶けてしまう酸蝕歯という症状にもなりかねないそうです。

しかも腸内細菌は食べ物が腸にある間ずっと短鎖脂肪酸を出してくれますが、お酢は血液中に入ったあとすぐに分解されてしまい、効果は一時的な物であるそうです。

「じゃあどうしたらいいのよ!!」というそこのあなた。上記にあるように腸内細菌は食べ物が腸にある間ずっと短鎖脂肪酸を出してくれるのですから、その腸内細菌に餌を与えればあなたの腸内フローラは改善されていくのではないでしょうか?

 

バクテロイデスを始めとする短鎖脂肪酸を出してくれる菌たちは「食物繊維」を餌にしています。そうなんです、野菜を沢山摂取すると肥満フローラが痩せ菌フローラに変わるはずなんです。

昔から色々なところで健康の為に野菜や食物繊維を摂取するように言われていた科学的な証明が、腸内細菌叢を解析することでその理由がわかってきたと言っても良いかもしれません。


■食物繊維を1日17~19グラム、効率的に摂取するには

食物繊維の1日の目安摂取量は成人で17~19gと言われています。

これに相当するのは生野菜だとなんと600g、ライ麦パンで400g、納豆で200g、バナナだと10本に相当します。摂取しているようで、なかなか難しいラインですよね。ですが、上手に食物繊維を摂取する簡単な方法があるので、そちらをお教えしましょう。

 

  1. 米は玄米、パンならライ麦パンや全粒粉パン、小麦胚芽入り等を選ぶ、つまり白いパンやお米よりも茶色に近い物の方がより多く食物繊維を摂取できます。加えて血糖値の急激な上昇も抑えてくれます。
     
  2. 野菜は茹でたり煮たりするとカサが減るので、少量で効率よく食物繊維を摂取できると言われています。
     
  3. 和食のお惣菜、つまりキンピラごぼう、ヒジキ、切り干し大根などは食物繊維を多く含んでいます。やっぱり昔からの日本食は最高ですね。

 

その他、効果的に食物繊維を摂取できる食物としては、ひよこ豆(100gあたり21g)、大麦(100gあたり9.4g)、特にキクラゲには100gに対して57.4gという驚異的な食物繊維が含まれています。

さて、あなたも今日から食物繊維をたくさん摂って、痩せ菌体質を目指しましょう!!