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みなさんは手塚治虫のマンガ『火の鳥』において、人間が火の鳥の生き血を飲むと不老不死になることをご存じですか?

秦の始皇帝をはじめとして、不老不死は世の権力者やその時代の大金持ちが、彼らの強大な力の全てを使ってでも手にいれようとしてきた物の1つ。不老不死を扱ったエンターテイメント作品も多く作られてきました。

そして、2003年にとうとうその不老不死の源である“長寿遺伝子”というものを人類は発見したのです。

 

■老化を抑えるタンパク質が見つかった!

 

2003年、アメリカのマサチューセッツ工科大学、レオナルド・ガレンテ博士は我々の体内に酵母の長寿遺伝子である「サーチュイン」というタンパク質を発見しました(現在までに7種類見つかっています)。

このサーチュイン遺伝子がONになると、体細胞内でコンダクター、つまり指揮者のような役割を行い、およそ数百にも及ぶ老化要因を抑える効果を発揮するというのです。

この発見以来、当然各国のトップの研究所が莫大な予算を使ってこのサーチュイン遺伝子の様々な研究を行ってきました。

マウスの寿命が倍になったという報告から、まったくもって嘘だとか、その存在すら否定するものまで、現在では沢山の科学的なエビデンスをもとにした報告がされています。

さて今回は、その否定的な物に関してはひとまず置いておいて、その肯定的な物の中から大変興味深いお話をしましょう。

 

■眠れる長寿遺伝子、どう起こす?

 

人類の誰もが持っているこの長寿遺伝子ですが、実は普段は眠っているらしいのです。そしてどうやらそれが活動した時に始めて、その効果を発揮するというのです。

おっと、これは大変。どうやったらその爆睡している長寿遺伝子とやらは、起きて活動してくれるのでしょうか?

 

現在、長寿遺伝子を起こすために有効だとわかっているのはこの3つです。

①摂取カロリーを約70%に制限することをとりあえず7週間続ける
②レスベラトロールを摂取する
③中等度の運動を20分ほど継続する

 

1番目の摂取カロリーの制限は、先に言ってしまうとまずムリでしょう。細胞はミトコンドリアが弱体化すると老化しますが、カロリー制限を行い空腹状態が継続されると、このミトコンドリアが増加し強化されるようなのです。

ただし、このカロリー制限を1度でもやめると長寿遺伝子の活性化はオフになって寝てしまうんだとか。そしてカロリー制限が50%まで減ってしまうと逆に寿命が縮んでしまうというデータも存在します。

2番目のレスベラトロールは、いわゆるポリフェノールの一種なのですが、この長寿遺伝子の発見とそのトリガーに成りえるかもしれない事から、各国で様々な研究が行われています。

しかし、その報告は肯定的なものと否定的な物とが入り混じっており、とても珍しい結果になっています。

ポリフェノールといえば代表的なのはワインなのですが、この長寿遺伝子を活性化するには1日約200㎎程度必要とされています。

ワイン1本には多いと約1㎎のレスベラトロールが含有されているので、毎日ワインをなんと200本飲めば長寿遺伝子さんは目覚めてくれるようです。

でもこれも、相当な酒豪であっても現実的ではないですよね。じゃあサプリメントでって思うかもしれませんが、これはどのサプリメントにも当てはまる事ですが、種々様々に怪しい物もたくさんあるようなので、当然体内に摂取する物ですから購入される場合はよくよく調べてからの方が良いでしょう。

 

さあ、なかなか眠ったままで起きてくれない不老不死の遺伝子さんなのですが、1番現実的に目覚めて活動してもらえる方法を次回はお話したいと思います。